忍者ブログ

ル・テアトルまりも

絵をかく人 のブログ

[PR]

2025/07/17(Thu)01:17

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

No.|CommentTrackback

古典技法⑤

2008/06/03(Tue)22:15

縁蓋した本紙を、扇形に切り取り、背景に正麩糊で張り付けます。
そうしたらその画面の上にチラチラと好きなように箔を押します。
今回使ったのは純金箔、本銀箔、黒銀箔の三種類。箔は何ミクロンという単位の非常に薄いものなのでひとつ大きく息をつこうものなら、軽く彼方へ飛んで行きます。なので作業は慎重に…。


銀箔は硫化させると独特な色合いを帯びて変化するので焼いて見ました。ただし、放って置いても酸化して将来的には真っ黒になってしまう銀なため、硫化すると劣化も早まるのが難点。

そして焼いてる最中に硫化水素も発生するため、結構危険な作業だったりします。



PR

No.120|未選択Comment(0)Trackback()

古典技法④

2008/05/28(Wed)21:38

今日の作業はまず鳥の子紙に模様をつける作業です。
鐘墨で板の木目模様をつける『乾拓』(いわゆるフロッタージュ)か、水に浮かべた墨を紙にのせる『墨流し』(いわゆるマーブリング)で模様をつけていきます。これは完成地に絵の背景となるものなのです。


そして絵の方には美濃紙でマスキングする『縁蓋』という作業をします。この後上から箔を押して行く際に絵の部分に箔がかからないようにするためのマスキングなのです。



No.119|未選択Comment(0)Trackback()

古典技法③

2008/05/28(Wed)18:11

はい。裏打ちです。

裏打ちには
・地獄(地極)打ち

迎え打ちがあって今回は易しい地獄打ちで。



No.118|未選択Comment(0)Trackback()

古典技法②

2008/05/26(Mon)21:43

前回模写した絵に古色付をしました。


使うのは植物染料で、私は黄色いクチナシを一度塗りしました。
他にもヤシャブシとか。写真はヤシャブシを煎じてる図。


あとはパネルに石州紙を張ったり、古色付した絵の上にドーサを引いたりして今日の作業はおしまい。



No.117|未選択Comment(0)Trackback()

古典技法

2008/05/22(Thu)22:44

2週間に及ぶ映像実習も無事終わり、そうかと思ったらもう次の授業が始まりました。


まず古典模写です。上げ写しという方法で下に引いた元絵を模写していきます。


これで完成した絵を今度は『裏打ち』していきます。作品を補強する作業です。

そのためにつかう正麩糊(しょうふのり)を作りました。片栗粉をクリクリクリクリ強火で熱するとヤマト糊みたいな粘り気を帯び、さらに熱して粘度が少し落ちた辺りで水に晒して熱を取ります。

ちょっと食べてみましたが黒蜜をかけると美味しそうな味です。

次回はこれを漉す作業です。



No.116|未選択Comment(0)Trackback()