次にマスキングの作業。
金箔を置きたいところをカッターでちくちく抜き取り、必要のないところはドラフティングテープでマスキングしていきます。

思った以上に時間がかかりました。家に持ち帰りチクチク・・・。
さらに画面を盛り上げたい場所を、下地で使った石膏で盛り上げていきます。

白だから見えづらいけど、手前の人物に陰ができているのはなんとなくわかりますかね?
そうしたら、金箔を定着させるための接着剤として、砥の粉を溶いたニカワを箔押ししたい所に塗り塗り…。
大体3~5回くらい重ね塗りします。
一日置いた所でいよいよ金箔を置いていきます。
乾いた砥の粉の上に水にエタノールを加えたものを塗り、すかさず金箔を置いて行く。これの繰り返し。
金箔はとっっつても薄くて扱いの難しい代物。息を殺して慎重に作業していきます。

こうして一面に貼っておきます。不要な所は乾いたら剥がすのです。もったいないと言わずにこういう所は贅沢に攻めたいものです。
次に金箔を磨いてきらきらにさせる作業があるのですが、その前に一旦全体の湿り気を均一にするために室(むろ)に入れます。画面に湿ったタオルを乗せて、ビニール袋で包むのです。
1日2日置いたら、磨きが待ってます。

室に入れている間触られて金が削れたら大変なので、多少物騒な事も書いておく。
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